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画面に軽く指を触れてみると、そこに現れた画面は小説投稿サイトの『エブリドリーム』
複数存在する小説投稿サイトの中で、蒼太がなぜここへの投稿を決めたかと言うと、やはり書籍化される小説の数に他ならない。
出版社に一本釣りされる事を目指して、小説家の卵達は皆サイト内にマイページを開設し、小説の更新を重ねていく。
しかしどんなに面白い小説を書こうが、宣伝が下手であれば、人の目にはつかない。
小説投稿サイトで出版までこぎ着けるには、面白い小説を書くだけではなく、営業能力もフルに発揮していかなければ小説家への道などは正に夢の夢。夢見る夢子ちゃんで終わってしまう事は疑う余地がない。
まぁ、厳しい世界である事は間違いないだろう。そんな厳しい世界に立ち向かう蒼太に対し、真千子は何かをしてあげたくて仕方が無かった。
あ、ちょうど蒼太君のマイページだ......
結構面白いと思うんだけどなぁ......
早く公開してみればいいのに......
このままじゃ一生公開出来なさそう......
公開すれば絶対話題になると思う......
そう言えば......私って蒼太君の彼女だったよね。
だったら彼氏の足りない所補ってあげれるのは私だけなのかも知れない......
キラリ!
突如真千子の目に100ワットクラスのハイビーム電球が光を灯した。
それはこれから真千子が何かをやらかす事の前兆とも言えた。
一体何をやらかそうとしているのか?
まさか?!
そのまさかだった。
真千子は椅子から立ち上がり、今一度店内を覗き込む。
まだ並んでる。可愛そう......
............
............
やっちゃうか......
............
............
マジでやっちゃう?
............
............
え~い面倒臭い、公開しちゃえ!
第1章は全部で24ページ。まずは1章だけにしよう。あとは毎日2~3ページづつ公開かな。出し惜しみが大事だってどこかで見た気がする。
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