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第一章 赤い髪の占い師
「貴方はこれから先、幾度となく試練に見舞われ、何度も命の危機に直面する。
その試練を勇気を持って乗り越えることができたなら、その手には栄光が。
けれども勇気を持たず乗り越えられなかったら、その先には破滅が待っているわ。」
朝の光がまだ残り、若葉の香りが混じった風が頬をくすぐる。
そんな爽やかな日に、目深のフードをかぶった占い師は僕にそう告げたのだった。
「はあ…。とんでもない占い師だな。それで客から金をとるつもり?」
「もちろん!私は貴方に生命の危機を占いで教えてあげたんだもの。当然の権利!」
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