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その目にうつるのは…
4/3 某所
あれ…?陽一さん?
愛華の視線の先には、妻らしき女性の肩を抱きながら、息子と思われる少年と手を繋いで歩く陽一の姿があった。
見間違い…じゃないよね?
あの服もあの靴も…見覚えがある。
やっぱりそうだったんだ………
もう付き合い始めて一年以上がたつ。彼が既婚者であることはなんとなくわかっていた。
ふぅん、そっか……
「ねえママなにみてるのー?パパがあっちにシートひいてお弁当にしようって!」
小さな女の子が愛華のスカートの裾を引っ張った。
「…ん?なんでも無いよ…。
ねえちーちゃん知ってる?桜の花びらが地面に落ちる前に5枚キャッチできるとね……
end
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