264人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
きっと彼は、私が気にしているのを知って、わざとそうしたのだろう。
「大事になるのわかってたんなら、言わなきゃよかったのに…」
「何?」
「なんでもないです…」
目の前にあるビールを一気飲みし、出来立ての焼き鳥をほおばる。
さっきからこちらばかり見て、食事が進んでいない様子の彼。
「あんまり好きじゃないですか?こういうところ…」
「好きだよ」
私のことを好きだと言っているわけでもないのに、いやに胸がときめく。
「今、どの程度?」
「何がですか…?」
「お試し期間の結果。どのくらい、恋してくれてる?」
「まだ全然経ってないじゃないですか…!」
「おかしいな…」
最初のコメントを投稿しよう!