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「あっ、そういえばここのこと全然話していなかったよね」
相変わらず声に加工がされているが口調が毎回変わっているのがわかる
「んーそうだなーまず何から話せばいいのやら」
アナウンスから聞こえてくる声はまるで彼女がこうなっていることを楽しんでいるようにも聞こえる
「やっぱりいいや知らないほうが楽しそうだし」
やっぱり楽しんでいるようだ
「このまま死ぬまでここに幽閉するのもありなんだけどそれじゃああんまりにもつまらないから”時計の部屋”からでる方法を教えてあげる」
「ここには100個の大小様々な時計があります」
周りを見渡すと確かにいろんな種類の時計が並んでいる
「その時計一つひとつは貴女の記憶です詳しく言うと貴女が暮らしてきた時間に等しいと思ってくれたらいいです」
?
「たぶん意味が分からないと思うからどれか一つ時計を選んで持ってみなよ」
彼女は言われるがまま目の前に落ちていた腕時計を手に取った
「うんそれかーまーいっか」
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