第3章 突然の別れと運命の再会

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「残念な事に今は嫡男がいない、それでそなた達は一体誰を太子にしたいのだ」帝 智康様が逝去された今、今の帝には他の皇子様はいなかったのです。 「そこで私から提案がございます、陛下」左大臣 「申してみよ」帝 「陛下のご嫡流の皇女様である若草宮様は陛下の従兄弟である、懐仁様と許嫁の関係でございます」左大臣 「その通りだ、2年前に縁組をしたのだ」帝 「そこで、皇女様の許嫁である懐仁様を新たな皇太子に迎えるのはどうでしょうか」左大臣 「なんだとー!」帝 その提案は帝にとって衝撃を受ける物でしたが、実はこれは、大臣達が密かに企てていた事だったのです。 しかし、帝も簡単には認めませんでした。 「皇后は既に元の健康を取り戻しつつある、故に今すぐそのように決める事もなかろう」帝 「しかし、左大臣の言う通りここは、皇女様の許嫁である懐仁様を新たな皇太子として皇室の将来を安泰にすべきです陛下」右大臣
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