第3章 突然の別れと運命の再会

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その事件から数日後の事ー 妃の父である、藤原道隆が参内したのでした。 「皇女様…どうか気をしっかりとお持ちください」女官 皇女様はあれ以来、心を伏せっていたのでした。 その後、皇后様からもお叱りを受け、しばらくの間部屋での謹慎を命じられたのでした。 「もうどうすれば良いのか、わからなくなってしまった…」若草宮 そして道隆の娘が入内する事が決まってから10日後の事でした… 突然の知らせが皇女様に届くのです。 「皇女様!!」女官 「どうしたの?…」若草宮 「皇太子様が急に高い熱をお出しになり、意識を失いました!」女官 「なんですって…!」若草宮 「今すぐ智康の所に行く」若草宮 「ですが、まだ謹慎中です皇女様!」女官 「弟がかような目に合っているのにどうして謹慎などしていられるの…」若草宮 皇女様はそう言って部屋を急いで後にしたのでした。 そしてその知らせを聞いた重臣達も急いで参内したのでした。
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