第3章 突然の別れと運命の再会

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「陛下…!」皇后 「皇后、どうすれば良いのだ…昼まではあんなに元気だった子が何故急に…」帝 「両陛下、皇女様がお越しです。」女官 「智康!」若草宮 「皇女…」帝 「申し訳ございません陛下…ですが弟の様子を聞いて謹慎する事など出来ませんでした」若草宮 皇女様が帝にそう伝えると、眠っている皇太子様の側に座ったのでした。 「智康…どうか目を覚まして、お願い…」若草宮 皇女様は必死の思いで祈ったのですが、現実は皇女様の願いとは反したのでした。 「皇太子様!」主治医 「智康…どうしたの!」若草宮 「どういう事だ主治医!」帝 「申し訳ございません陛下!」主治医 「お姉…様ーー」皇太子 「智康、お姉様はここにいるは、だから目を覚ましてーー」若草宮 「お姉…様…申し訳ございません……」皇太子 皇太子様は最期にそう言うと、涙を流しながら息を引き取ったのでした。 「駄目よ、逝ってはいけないわ!」若草宮 「智康…どうして…どうしてなの!」皇后 智康様はわずか2歳で世を去ったのでした。 そしてこれが皇女様の運命を大きく変えてゆくきっかけとなったのです。
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