第3章 突然の別れと運命の再会

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「大納言!」帝 「申し訳ございません陛下…ですが此度のことで皇后様は深い心労で床に付されました」大納言 「しかし」帝 「陛下、どうか新たな女御をお召くださいー」右大臣 「なんだと、そなた本気で言っているのか!」帝 「陛下、どうかご英断をーー」左大臣 帝は今まで、側室を取った事はありませんでしたがこの度の皇子様の逝去により次の皇子様を望めないのではという大臣達の声は高かったのでした。 それからまもなく道隆の娘の入内は正式に取り消されたのでした。 「皇女様、懐仁様がお見えでございます」女官 その日、突然の皇子様の逝去を聞いた懐仁様は急いで皇女様の元へと駆けつけたのでした。 「皇女様大丈夫ですか」懐仁 「懐仁様…来てくださったのですかーー」若草宮 皇女様を心配する懐仁様のお心に皇女様は感謝していたのでした。 そして皇女様を優しく見つめながら言うのでした。 「皇女様、ずっと泣いていたのですか…」懐仁
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