第3章 突然の別れと運命の再会

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「懐仁様…皇子は最期に私に、申し訳ございません…そう言ったのです…」若草宮 「皇女様ーーー」懐仁 「どうして、皇子はその様な事を言ったのでしょうか…」若草宮 「恐らく、皇子様は気づいていたのかも知れません…」懐仁 「それは、どういう事ですか…?」若草宮 「皇子様は幼くしてとても聡明で賢いお方でしたから、きっと自分の事で揉めているのを肌で感じていたのではないでしょうか…」懐仁 懐仁様は優しい眼差しを皇女様に向けながらそのまま包み込む様に抱きしめたのです。 「懐仁様…!」若草宮 「しばらくこうしていますから、思う存分泣いて構いませんよ」懐仁 懐仁様は皇女様に優しくそう伝えると皇女様は安心した様に、我慢していた涙を流したのでした。 それからしばらくして、ようやく泣き止んだ皇女様は真っ直ぐと懐仁様を見つめながら言ったのでした。 「ありがとうございました、懐仁様ー」若草宮 「とんでもありません…では、もう夜なので私は失礼致します皇女様」懐仁 「はい、懐仁様…」若草宮
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