第3章 突然の別れと運命の再会

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「なんだと、先程からそなた達は余と皇后にあまりに無礼ではないか」帝 「しかし陛下、どうかお聞き入れください」左大臣 「もういい、これで今日の会議を終了とする」帝 そして朝の会議は終わり、藤原道長が帝に拝謁するため参内したのでした。 「陛下、藤原道長殿がお出でになられました」女官長 「通しなさい」帝 女官達が扉を開け、入ってきた道長の姿はとても立派な出で立ちだったのでした。 「陛下、お久しぶりにございます」道長 「ああ、楽にしなさい」帝 「はい」道長 道長はそう返事をすると、腰を下ろしゆっくりと座ったのでした。 「陛下からのお声かけ、誠に感謝致します」道長 「宮中にそなたを招いたのは当然の事だ、そなたの兄である道隆には、誠に申し訳なかった…あれから道隆が病死したと聞いた」帝 「はい、元々患っていた持病が悪化したのです」道長 「本当に申し訳なかった…それでそなたを代わりに参内させたのだ」帝
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