256人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだと、先程からそなた達は余と皇后にあまりに無礼ではないか」帝
「しかし陛下、どうかお聞き入れください」左大臣
「もういい、これで今日の会議を終了とする」帝
そして朝の会議は終わり、藤原道長が帝に拝謁するため参内したのでした。
「陛下、藤原道長殿がお出でになられました」女官長
「通しなさい」帝
女官達が扉を開け、入ってきた道長の姿はとても立派な出で立ちだったのでした。
「陛下、お久しぶりにございます」道長
「ああ、楽にしなさい」帝
「はい」道長
道長はそう返事をすると、腰を下ろしゆっくりと座ったのでした。
「陛下からのお声かけ、誠に感謝致します」道長
「宮中にそなたを招いたのは当然の事だ、そなたの兄である道隆には、誠に申し訳なかった…あれから道隆が病死したと聞いた」帝
「はい、元々患っていた持病が悪化したのです」道長
「本当に申し訳なかった…それでそなたを代わりに参内させたのだ」帝
最初のコメントを投稿しよう!