第3章 突然の別れと運命の再会

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「陛下のお心遣いに感謝致します」道長 それを聞いた帝は顔色を変えて真剣な表情で話はじめた。 「ところでそなたは今は17歳だったか」帝 「はい、陛下」道長 「そうか、なら兄の代わりにこれからはそなたが宮中に参内するのはどうだろう」帝 「それはどういう事ですか…!」道長 道長は驚いた様子で帝にそう尋ねると、帝は真剣な様子で答えたのでした。 「官職は私が与える、故にこれからは参内せよ」帝 そう答える帝の様子を見た道長は真剣な表情で言ったのです。 「陛下、恐れながら陛下の真の目的はなんですか」道長 「なんだと…!」帝 「察するに陛下には別の目的があり、それでこの私に官職を与えると言っているのではないかと」道長 道長がそう言うと、帝は笑いながら言ったのでした。 「そなたはずいぶんと成長した様だな」帝 「陛下…」道長 「そうだ、そなたの言う通り私には目的がある…では先に聞かせてくれ…私の意思に従うか」帝 帝の問に道長は少し考えた後にはっきりと答えたのでした。 「この道長、帝のご意思に従います」道長
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