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第1章 天命の皇女ー若草宮ー
それから数日後、帝は宮殿にかの有名な安倍晴明を宮殿に招いた。
「今日は私の皇女であるこの子を占ってほしい」帝
「はい、承知致しました陛下」晴明
そして晴明は占いで生まれたばかりの皇女の定めを知った。
「終わりました陛下」晴明
「それで皇女の定めはどうなのだ」帝
帝は晴明にそう言うと真剣な面持ちで言った。
「申し上げますー皇女様は生まれながら天命を受けた御方であり、美しく、思慮深く聡明にお育ちになる事でしょう」晴明
晴明がそう言うと帝は大層喜んだ。
「誠か、それはなによりだ、それでは皇女には若草宮を与え、正式に内親王としよう」帝
「はいー」晴明
それからしばらくして宮殿を出た晴明は浮かない顔をしていた。
「間違いない…あれは妃の相だった…つまり帝の寵愛を受けるという事…まさか皇女が妃になるという事か…」
晴明はそれを帝には伝えなかった。
今や誰もが次は皇子がお生まれになると思っている時にそれを帝に伝えれば大変な事になる事はわかっていたのだ。
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