第1章 天命の皇女ー若草宮ー

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それから8年後の事ーー とうとう、皇后様は皇子様をお産みになっていたのです。 「おぎゃー、おぎゃー!」皇子 「この子が皇子か…」帝 「はい、私達のお子であり、この国の皇子です」皇后 帝にとってはじめての皇子様誕生でした。 「ではこの皇子の名を智康と授けよう」帝 「はい、陛下」皇后 その時、内官の一人が来た。 「若草宮様がお出でです。」内官 「お父様!」若草宮 そこには愛らしく成長した皇女様が微笑みながら帝の元へとかけて行く姿があったのでした。 「聡子!」帝 帝は喜び、隣りに座らせたのです。 すると帝は生まれた皇子様を微笑みながら皇女様に見せたのです。 「どうだ、聡子の弟であるぞ」帝 「とっても愛らしいですーお名前は何と言うのですか」若草宮 「皇子の名は智康と言うのだ」帝 「とっても素敵な名ですね、お父様」若草宮 「良いか、聡子、これからはこの皇子を傍で守るのだぞ」帝 「お父様…」若草宮 「いずれ、この智康が皇太子となり私の跡を継ぐだろう…故に、皇女が皇子を守り傍で支えるのだ」帝
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