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「はい、お父様ー」若草宮
この時の皇女様はまだ8歳ながらも、深く頷きながらそう帝に答えたのでした。
それからしばらくのある日の事ー皇女に縁談の話が来たのでした。
「皇女、そなたに縁談が来ています」皇后
「お母様、私にですか…?」若草宮
「そうですよ、皇女はもう婚約をしても良い歳です…故にこの話を進めても良いですね」皇后
「お待ちください、お相手は誰なのですか?」若草宮
「相手は帝の従兄弟にあたる、懐仁様です」皇后
「ですが、私は皇子を守ると約束したのです」若草宮
「皇女、この縁談こそが皇子を守れる術なのですよ」皇后
「お母様…」若草宮
皇女様は皇子様を守れるとの言葉を信じ、話を進める事を決めたのです。
しかし、この一つの出会いが後に大きな出会いとなる事を今は誰も知りませんでした…
そして、もうすぐ皇女様にもう一つの運命の出会いが待っているのです。
しかしそれは皇女様の運命を翻弄していく物となっていくのでした。
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