部下×上司

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「なら悪いのだが、俺の机の上に置いてる書面のコピーを頼めるか?」 「はい!喜んで!」 「すまんな。」 お互い、廊下を逆方向に進み出す。 「あ、杉ノ宮!」 「なんですか?」 「今日仕事終わってから暇か?」 「えぇ、空いてはいますよ。」 「飲みに行かないか?」 「いいんですか!?」 杉ノ宮が目を輝かせる。 男に飲みに誘われてそんなに嬉しいかね… 「まぁ、いいや。仕事終わるの待ってるぞ。」 「はい!すぐ終わらせます!」 小走りで杉ノ宮は自分の課に戻っていった。 なんだか無邪気で、子供みたいである。 「……俺も早く済ませるか。」 なんだかんだ言って、俺もあいつを可愛がってんだな。
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