19人が本棚に入れています
本棚に追加
スタッフ用の通路を抜け、裏口へ出る。
つもりだった。
だめだ。磨りガラスの向こうに人影が見える。
とりあえず、目の前のドアを開け部屋に飛び込んだ。
衣装部屋か何かだろうか。
「ちょっと、関係者以外立ち入り禁止だよ」
化粧台の前の椅子に座り脚を組む女性は、間違いなくさっきの女優だった。
いろんな意味で心臓が飛び出しそうになった。
だって、彼女はまだ裸だったのだから!
肉付きは良いけど腰は細く、下着跡1つない身体はチョコレートでできた彫刻みたいだ。
舞台を見たときは何ともなかったのに、組まれた足の隙間に目がいってしまって、下半身が痛くなって前屈みになる。
とても恥ずかしくなって顔に熱が集まった。
でも彼女は、そんなことは気にもかけていないようで、ミネラルウォーターをぐびぐび飲んでいた。
「早く帰りな、未成年を入れたなんてバレたらこっちもマズイんだよ」
最初のコメントを投稿しよう!