AMANDA

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「あの・・・・」 なんで、自分でもこんなことを言ったのか分からない。 「感動・・・しました」 「はあ?」 「女の人の身体って、こんなにキレイだったんだって。裸なんて、ごまかしが効かないのにキレイに見せるには相当テクニックと研究が必要だよ。 だってダンスも上手かったし。 僕、ダンサーになりたいんだ。 スタンダードジャズの。 仲間はヒップホップやブレイキンに夢中だけど、僕はリカルド・サントスみたいなクールなダンサーになりたいんだ」 彼女の眉がピクリと上がった。 僕だって、こんなことベラベラ喋るなんて馬鹿げてると思ってる。 けれども、ショーの興奮や感動や、女優に直接会えた高揚感がごちゃ混ぜになって、一気に噴火して止まらなかった。
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