AMANDA

14/24
前へ
/24ページ
次へ
「待って、僕はもっとアマンダと」 「そんな名で呼ぶんじゃない!」 あの時みたいに、引っ叩かれた挙句、締め出されてしまった。 情けなくて悔しくて、それを飲み込んで俯向くしかなかった。 けれども、渡されたメモを見た瞬間そんな気持ちは吹き飛んだ。 「アマンダありがとう! 僕、がんばるよ!」 楽屋に向かってそう言ったけど、返事はなかった。 そんなことはどうでもいい。 僕の言ったことを覚えててくれて、その為に動いてくれたことが嬉しかった。 その日のうちにメモに書かれた連絡先に電話して、早速レッスンの予約をした。 夢みたいだ、リカルド・サントスのレッスンを受けられるなんて!
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加