19人が本棚に入れています
本棚に追加
「待って、僕はもっとアマンダと」
「そんな名で呼ぶんじゃない!」
あの時みたいに、引っ叩かれた挙句、締め出されてしまった。
情けなくて悔しくて、それを飲み込んで俯向くしかなかった。
けれども、渡されたメモを見た瞬間そんな気持ちは吹き飛んだ。
「アマンダありがとう!
僕、がんばるよ!」
楽屋に向かってそう言ったけど、返事はなかった。
そんなことはどうでもいい。
僕の言ったことを覚えててくれて、その為に動いてくれたことが嬉しかった。
その日のうちにメモに書かれた連絡先に電話して、早速レッスンの予約をした。
夢みたいだ、リカルド・サントスのレッスンを受けられるなんて!
最初のコメントを投稿しよう!