AMANDA

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「お、大人1枚」 サングラスの奴が上擦った声で金を出す。 やりやがった。 ストリップ劇場なんて大人しか来るわけないだろ! しかし、そいつはチケットを受け取ると悠々と入場していった。 他の奴らも次々と劇場内に入っていく。 お金さえ払えば大丈夫なのかもしれない。 僕も入場料を出した。が、じろりと睨まれ、チケットを取ろうとするとぐっと手に力を込められた。 なんだよ、なんで僕だけなんだ。 「・・・気持ちは分かるがな」 老人はニヤリとし、チケットから手を離す。 「次は、入れる歳になってから来いよ。 お仲間にも言っとけ」 と新聞を広げた。 何だったんだ、と心臓をばくばくさせながら劇場に入ると、それが別の種類の胸の高鳴りに変わった。 サーカスの様な半円形のステージはすでに照明で囲われていた。 そこしか主な光源はなく、天井には申し訳程度の間接照明が点いているだけだったので客席は薄暗い。
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