AMANDA

8/24
前へ
/24ページ
次へ
紫色の薄い生地にラメを施したパーティードレス、豊かに波打つブルネット、チョコレート色の肌がスポットライトの中に徐々に現れていく。 睫毛は濃く長く、曲が始まるとともにカッとアーモンド型の目が見開かれ、金色の瞳が僕を射抜いた。 彼女のメロウハスキーな声が音楽に乗って響き渡る。 指先まで優雅にしならせた腕が、ゆっくり広げられながら背中に回される。 首の後ろに衣装の留め具があったらしく、髪をかき上げると同時にはらりとバストが露わになった。 彼女の芸名らしき呼び声や口笛が上がった。 生意気ながら、プロは脱ぐ動作も自然で上手いと思った。 彼女は喘ぐように歌いながら、腰に巻きついた衣装をひらめかせ、肉付きの良い太腿を時折見せて情動を煽っていく。 男たちを存分に焦らした後、はたと、音楽も歌も止んだ。ふっと空気が緩んだ瞬間、彼女はターンして花のように衣装を膨らませながら全て脱ぎ捨てた。下半身も、何も身につけていない。 喝采が会場に満ちた。 彼女は歌いながら、彼女の身体の美しい部分を余すところなく曝け出して、賞賛の声やチップを浴びながら颯爽とステージの奥に掃けていった。 僕は夢中で拍手した。 すごい!スタイルも、ダンスも、歌も、魅せ方も、他の女優たちとは段違いだ!
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加