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「おい見たかよ!」
「すっげえいい女だった!」
「俺ナマで女のxxxを見たのは初めてだよ!」
仲間たちは興奮しながら口々に感想を言い合っていた。
僕はと言えば、しばらく惚けていた。
まるでいい映画を見た後のようだ。
勘違いをしていたよ。
ストリップは男の欲望を煽るだけのものじゃなくて、女性の身体を美しく見せるものなんだ。
「おい、アレ、ヤバくないか」
仲間の声にハッとした。
入り口に目をやると、身なりの良い男性や作業着の初老の男性たちがスタッフに詰め寄っているようだった。
「やっべうちの親父だ」
「うわ、うちのもいるわ」
「誰かチクリやがったな」
「おい、逃げるぞ」
まずい事に、自分の父親と目があった気がした。仲間たちと目配せし、散り散りに逃げ出した。
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