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俺は無理やり亜海菜にアプリ取得させられたけど。
「先生が良ければ」
「やった。ゆうゆうとルインでっきるー!」
喜ぶ先生だが生徒と教師が良いのかと思う。まぁ、本人がそこら辺のことはわかっていると思うから心配ないだろう。たぶん……。
「あっ、ここだよー」
二年A組と書いてあった。
俺はA組か。
「じゃあ。ここで待っててね。私が場を盛り上げて来るから!」
盛り上げるって。その後に行く俺はどうすればいいんだよ。
「みんなー。チョコリーン!」
「……」
生徒の声が聞こえないけど。先生思いっ切りすべったじゃん!
「も~、みんな~。ノリわるいよ~。そんなみんなに転入生を紹介しないぞ」
おい! 紹介しないって俺はどうなるんだよ! 先生それはないですよ。
「「「「チョコリーン!!!」」」」
転入生と言う言葉を訊いた途端、教室が先生のチョコリーンを一斉に言った。
助かった。ありがとう皆。
「もう! 転入生といった途端にノリが良くなって~、みんなずるくな~い?」
いや、クラス皆の対応は正しいと思います。
「まっ、いっかな~。じゃあ紹介するね。ゆうゆうこと香坂祐也君だよー。ゆうゆうはいいてー」
先生の合図とともに俺は新世界の扉を開いた。
緊張と一緒に先生の隣まで歩き前を見た。
俺に期待と品定めをするような眼が集まっている。
「河俣町から来ました香坂祐也です。よろしくお願いします!」
「先生、後でゆうゆうとルイン交換するんだ~。良いでしょ~?」
生徒に自慢してどうする! それよりもそれを口外しないでくれ。
初日から先生を狙っている変態に思われるよ!
「じゃあ、ゆうゆうはあの席ね~」
俺は先生が指差した空いてる席へと向かった。
席に座りカバンから文具を出す。
「祐也っていうんか」
名前を呼ばれて右を向くと同級生と思えない娘がいた。
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