第一章 月島神社の神シオツチ降臨

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「おっ! おめぇらもここで食べるんか?」  おっと、粋な英梨華登場したぞ。 「そうだよ。英梨華ちゃんも一緒にどう?」 「一緒に食おうぜ!」  萌が英梨華を誘い俺も賛同。英梨華が参入すれば俺の鼓動は収まる・  軽くドキドキしてました。萌の可愛さに。 「ありがてい。一緒に食うでい!」  三人で一緒に昼飯を食うことになった。  ふと、周りを見渡すと綾香は違う友達と弁当を食べている。  とても、あの女子の仲に入って誘うのは勇気がいる。  弁当を開けるとしよう。俺の嫌いなニンジン野郎入ってるんだったな。  開けるのが少し億劫になってきた。よし、いざ弁当を開ける!  弁当を開けてみると色鮮だった。 「美味しそうだね。祐也君のお弁当」 「祐也が作ったんか?」 「俺は簡単なのしか作れない。これは妹が作ってくれたんだ」 「すごいなぁ~。あたしは料理出来んからすごいと思うでい」  ごめん。俺もそう思ってたわ。もし、料理出来ると言ったら負けたと思うわ。  いろいろと。 「ということで、一ついただくでい!」 「あっ!」  英梨華はおかず一品を横から奪っていった。 「おお! うめい!」  奪ったおかずはアスパラのベーコン巻。 「このアスパラのベーコン巻うめいでい」 「萌も食べてみるか?」 「えっ?! いいの?」  いや、英梨華を羨ましそうに見てるから可哀そうだと思ったんだよ。 「ほら、食べてみ」 「う、うん」  ベーコン巻を箸で取り萌の口に持っていく。 「ほら、口開けて」 「うん。あーん」  やっば可愛いわ。  周りの女子からは驚きと危険な言葉が飛び交う。 「祐也君、初日で萌ちゃんとの禁断の恋よ!」 「祐也君やるわね」  たしかに可愛いけどそっち方面じゃないぞ。  萌の口の中にベーコン巻を入れると萌は味わうように噛んでいく。 「おいしい~。祐也君。おいしいよ!」  二人とも絶賛した味。あいつが料理上手いのはわかるけど食べてみよう。  ベーコン巻を口の中に入れる。  おお! これは美味いな。
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