第一章 月島神社の神シオツチ降臨

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 ほかのおかずを口にしても美味い。 「妹の名前はなんていうんでい?」 「亜海菜だ」 「亜海菜に美味しかったと伝えてやってくれやい」 「うん。とてもおいしかった!」 「わかった。伝えておくよ」  亜海菜喜ぶだろうな。  あっ、俺はふいに思い出した。。  二人に月島神社のことを訊こうとしたんだ。 「萌、英梨華、二人は月島神社ってわかるか?」 「うん。知ってるよ。地元の神社だからね」 「それがどうかしたんでい?」 「いや、巫女姿の月島綾香に昨日会ったんだ」 「まぁー月島神社の娘だからな」 「あそこ人来るのか?」 「いや、めっきりとは言わないがあんまり人が来ないでい」 「そうだね。どっちかっていうと隣の市の大きな塩浜神社の方へ行く人が多いよね」 「塩浜神社?」 「鷹崎市の隣の塩浜市にある神社で大きな神社でい。塩浜市の人はもちろん。鷹崎市の人たちもそこに行っているんだ。まぁ、そのほかの所からもけっこういっぱい参拝しに来ているほどでい」 「だから、月島神社にはあまり参拝客が来ないんだよ。僕も塩浜神社に行ってるし」  二人の話を訊いて近くに大きな神社があるからそこに行っているから、月島神社の参拝者が少ないことが分かった。 「あと、月島神社でいろいろと噂もあるからね」 「噂?」 「うん。怪奇現象が起きるとか、不慮の事故にあって怪我した人がいるとか」  原因はあのダメ神だな。何やってんだよ! 「あと、たまに不良やとかのたまり場にもなっている話も訊くでい」 「綺麗にしてその不良たちがゴミとか撒き散らしてるとも聞くよね。あと、そこが喧嘩の場にもなったりと聞いた事があるよ」 「そんなこんなで月島神社には人が来ないんでい」 「けっこういわくつきだな」 「ああ。本当は行くべきだとは思って入るんでい。でも、神社でそんなことが起きると行く気がなくなるでい」
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