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「どうしよう!? どうしよう!? どうしよう!?」
私は自室で驚きを隠せずベッドの上でクルクル回っていた。
抱き枕を抱いている私がクルクル回る時は大体お兄ちゃん絡みの事。
抱き枕は可愛いライオンキャラの「レオ丸」。
私のお気に入りのキャラクター。レオ丸シリーズのグッズを持っているほど。
ゴン!
「あっ! 痛っ!」
壁に頭をぶつけてしまった。痛い!
もう~。
「お兄ちゃんがあんなに嬉しそうに女の子の話をするなんて」
でも、まだ出会ったばかりで関係もなにもない。遅くはない。
「その巫女さんが同じ学校とかでなければ良いんだ。最悪、同じ学校でもまだ学年も同じかも分からないし」
自分でまだ大丈夫だと思い込ませる。そうしないと私は安心できない。
「お兄ちゃんの女は私が見定めないと!」
妹の義務として私は立ち上がる。
「まず、第一段階として巫女さんの素顔を見る」
これはまずお兄ちゃんが行った神社に行くしかない。
そこでどんな人か確かめないといけない。本当に可愛かったらどうしよう。
いや、何を悩んでるのよ。私は!
その前に、明日から新しい学校生活が始まる。今はこのことは置いておいて。
「週末に行くしかないね」
週末に戦いが始まる! 私の戦いが。
朝、俺は自室で制服に着替えている。何気に前の学校の制服よりかっこいい。
ピークドラペルといったかな? そんな感じの襟をしている。
ちなみに、亜海菜の女子制服も同じ。
バックを持ち部屋を出ると良い匂いがした。
「おはよう。お兄ちゃん」
「おはよう」
テーブルを見ると朝食があった。
焼き鮭とおひたし。それに卵焼きと味噌汁。
俺は洋食もいけるが和食のほうが好き。
「ご飯食べる前に顔洗ってお母さんに挨拶してよ」
「わかった」
洗面所で顔を洗う。
「冷てー!」
顔をしっかりと洗い、まだシャキとしていない顔を目覚めさせる。
「ふぅー。スッキリした」
完全に目覚めた顔をタオルで拭く。
「すこし髪の毛を」
転入初日にキメるために少しワックスでセットする。
オシャレにしないと女子にも好かれないからな。本で書いてあった。
「こんなもんかな?」
立てるというよりも流す感じでセットした。
これで完璧!
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