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カッターと一口に言っても、様々な種類が置いてある。
一般的な紙類を切る事務用の小型カッターはもちろん、ダンボールなどを切る時に便利な厚物切り用、
布やゴムを裁断するロータリーカッターに、プラスチックを切るアクリルカッターなどなど。
しかし、少年が手にしたのは、普通の紙類を切る事務用カッターだった。
「んん」
あやめが、釈然としない声を上げる。
「どうしたんだ?」
「あれだと、首筋をしっかり斬らないと刃が折れちゃうよ」
「学校に持っていける物なら、あれくらいが限界なんじゃないか。ナイフみたいな分厚いのは怪しまれるし」
「あれならハサミで刺す方がマシ。
アドバイスしてあげたら?」
アドバイスって……僕に殺人幇助(ほうじょ)でもしろと言っているのかな。
※殺人幇助
殺人を手助け(協力)すること
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