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「どんなアドバイスをしたの?」
路地裏から離れた僕に、あやめが訊ねた。
「どうしても勝ちたいのなら、
地の利を活かせってね」
「ふうん」
地の利というか、先に決闘場所にいる有利さを少年に教えただけだけど。
自分より立場も、身体的な強さも上回る相手と戦うには、工夫が必要だ。
という訳で、結局協力してしまったわけだけど、まぁいいか。
なぜか、放っておけなかったし。
「僕達は隠れていよう」
あやめは、少年の殺意を確認しつつ、僕と一緒にいったん路地裏から離れた。
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