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「この方のアドバイスだったのですね。
決闘に誰かの助言を求めてはいけないルールはなかったし、仕方ないわ」
あの後、少年は、黙っておけないと、決闘前に僕から助言を受けたことを少女に明かした。
少年と少女は、同じ中学に通う同級生。
少女は少年に強くなって欲しく、少年は少女の傍にいたい一心で、毎週ここに来ていたという。
「半分合格ってところかしら。
あなたは騎士じゃなくて騎士見習い、
いえ、玩具(おもちゃ)のままよ」
少女に言われた少年は、それでもなんだか嬉しそうだった。
そんな訳で、少年の殺意は未遂に終わったわけだけど……。
少女を巡る“交差する殺意”は、まだ終わっていなかった。
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