十郎と義男

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 先に2人を帰すと、ばあちゃんは看護師に頼んで主治医を呼んでもらった。  待合室で待っていると、主治医がやって来た。 「話って、何ですか?」 「あの、主人のことなんですけど……」  ばあちゃんは事の次第を話した。 「なるほど。目を覚ますことを拒んでいるのかも知れませんね。いずれにしても、意識が戻るかどうかは、やはり本人次第ということになるでしょう」  ばあちゃんはがっかりした様子で、自宅へと帰っていった。
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