1678人が本棚に入れています
本棚に追加
/301ページ
「うん、たしかにそうですよね。うん、その通りですよね」
見た目は怖くてママがビビっちゃうくらい威圧感がある彼だけど、本当の瞬さんは真面目で誠実で、私のことをとても思いやってくれる優しい人。
だから、私とのこともじっくりと時間をかけて関係を築き上げてくれようとしてるんだろう。
こんな人だからこそ、私はますます好きになって惹かれていくんだ。
「でも、ギューとかキスはいっぱいしてもいいですか?」
それを言い終わらない内に、私は瞬さんに抱き着いて胸の辺りに思い切り顔を擦りつける。
そんな私を彼は優しく背中に手を置いて、ポンポンしてくれるんだ。
「……まぁ、それくらいなら」
「やった」
広くて逞しい背中に腕を回し、初めて心から信頼出来て甘えることができるという人の存在を、肌と温もりで感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!