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「民さんからNO・GU・SOという言葉を聞いた私はハッとしました。
それまでその行為を定義する言葉を持ち合わせていなかったのです。
少年の頃、
ワイオミング州の山奥で行ったあの、
大自然の中で自らを解き放つあの行為。
そして、
全米から選ばれた身でありながらその解放感を味わえずにおむつの中に出すしか無い宇宙飛行士という悲劇」
過去のニュース映像が新たに用意されたスクリーンに映し出されていた。
報道された場面がゆっくりと切り替わっていく。
犯罪者となってしまった女性宇宙飛行士の目には黒い線が乗せられていた。
「私は空軍を退役し、
医大へと進むことを決心しました。
人間にとって切っても切り離せない行為でありながら蔑ろにされてきたあの行為を彩り豊かなものに変えようと考えたのです。
宇宙飛行士だけではなく人類にとっての尊厳と自由の問題に直接貢献したいと考えたのです。
しかし、
その道は平坦ではありませんでした。
自由に気ままにどころではありません。
医学者となる過程で私は多くの人々が抱える生理的な障害と向き合いました。
研究に専念するようになり、
社会の中での制約、
もちろんそれは衛生の問題と、
さらには衛生的な環境を実現するためのインフラとも不可分です、
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