エクストリームNO・GU・SO

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「反響は凄まじいものがありました。 監督は予想していたそうですが、 一介の研究者に過ぎなかった私には想像もできなかった。 生理的な障害や非衛生的な環境での排泄の問題で悩み苦しんでいる米国人がそれだけ多かったということでしょう。 多くの方が涙とともにこの映画を鑑賞しました。 他人事ではなかったのです。 この映画では監督とともに日本にも取材しました。 社会の中での望まれない制約の例として取り上げたトイレで大が出来ない日本の小中学生の問題は、 私の中では民さんから教わった「GAMAN」という言葉と結びついています。 我慢しなくていいよと日本では何度も繰り返し社会的な告知が為されている。 過去には偉大な野球選手のホームランの数をコンビ名にした有名なコメディアンのTVショウで『我慢することが多過ぎる世の中に遠慮なくぶちかませ』といった過激な宣言までされていたそうです。 我慢の限界ということでしょうか」 「この映画をきっかけに、 私の研究者生活は一変しました。 世界各地の最先端の研究者たちとの共同作業が増えたことで私の知見は広がりました。
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