第9章 #2

1/15
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ

第9章 #2

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『…君は、太陽かな。』 『…え?』 沖田さんの言葉に反応する。 『いつも明るく全てを照らす、太陽じゃないかな。』 フッと笑っていた。 『…そんな…私は…』 俯いて答えた。 『別世界でしょ。同じ空にいるのに太陽と月星は同じ時には居ない。』 『…っ。』 沖田さんの言葉に私は言葉を失う。 『それでいいんだよ。君は。』 沖田さんは私に視線を移した。 『…別世界にいる太陽でいい。』 『…沖田、さん?』 いつもになく、優しく儚い表情。 それはなんだか すごく切なくて痛いのに どこか愛おしい感覚に襲われる。 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!