第9章 #2

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『…私…誰にも言いません。』 俯いたまま口を開いた。 『その代わり約束してください。』 私の言葉に 『なに?君まで松本先生みたいなこと言うの?』 うんざりした様子の沖田さん。 『…死なないでください…』 言葉を振り絞る。 『…私、何でもしますっ。どんなことでも…っ』 『………。』 視線を合わせた沖田さんは 少し目を丸くして真っ直ぐに私を見ていた。 『…だから…っ、絶対に…っ』 視界がぼやけ始める。 私は本当に駄目な奴だ… .
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