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第15章 #2
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『歴史を変えるということはお前が思っているほど容易いものではない。』
『……はい。』
私はその場に座り込む。
『全ての物事には責任が付きまとい、また犠牲も伴う。』
責任…
犠牲…
『今のお前にそれほどの覚悟があるとは思えんがな。』
そう言ってフッと鼻で笑う。
『わ、私にだって覚悟は…っ』
顔をあげて声を張った私を
冷たく鋭い瞳で見下ろした。
『誰かを生かすということは誰かを殺すことに繋がる。』
『…っ。』
私はまた言葉を失ってしまう。
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