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『………っ。』
沖田さんは痛みを抱えた瞳で
射抜くように私と視線を合わせていた。
『…お、おい。』
『…ビビ…』
新八さんと左之さんは私の顔色を伺い
止めに入るタイミングを見ているようだった。
『…もし、逆の立場だったら…』
刀を握る手が震えだす。
『…もし、沖田さんが亡くなったあとに近藤さんが同じ事を言ったとして、沖田さんは嬉しいですか?』
『……っ。』
私の言葉に沖田さんは顔をしかめた。
『…簡単に言わないでください…っ。』
脳裏に浮かぶ。
思い出される。
近藤さんの優しい笑顔。
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