第23章 #2

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第23章 #2

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ビビちゃん!後は任せてくれよっ。』 『…新八さんっ。』 ふと現れた新八さんは 顔や腕に切り傷を負っていた。 ーーーーーダッ! 『新八さんも怪我を…っ。』 駆け寄ろうとした私を 『来るな!』 『……っ。』 声を荒げた新八さんが制止する。 『こんなのかすり傷だって。大丈夫だ。』 『………っ。』 その場に立ち止まった私に 笑顔を見せて優しく呟いた。 『…戦ってのは仲間同士、かばい合うことじゃねえんだ。』 悲しげな笑みをこぼした。 『同じ大義のもと、互いが今目の前にある戦に専念することが大事なんだよ。』 『…………っ。』 新八さんの言葉はひどく胸に響いた。
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