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「シュルは・・・人造人間だ。俺の大切な・・・人だった。」
人造人間・・・。
作られた人間、簡単に言うとロボットか。
「髪は水色、瞳の色は黄色かった。身長はお前ぐらいだよ。・・・なにか思い出したか??」
・・・・・・。
人造人間という所が引っかかる。
「思い出した訳ではないが、俺の幼馴染みの部屋のある本に人造人間について詳しく書かれたものがあった。実験記録みたいな・・・。」
中学初めくらいの頃だから随分と昔に1度読んだだけだがな。
「!!本当か!?その本を貸してくれ!」
「シュルってやつの実験記録じゃないかもしれないぞ?」
「それでも俺は・・・少しでもシュルの手がかりを探さないといけないから・・・。」
本当にこいつは・・・。
なんでそんな苦しいと言わんばかりの辛そうな目をするんだ。
手を差しのべてあげたくなってしまう。
・・・でも目の前にいるのは紛れもなく俺の嫌っているヴァンパイアで。
くそっ。
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