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きらきらとオレンジ色に光る夕焼けが校舎を照らす
俺が歩く度に影は細く長くついてくる。
女達もついてくる。
「シオン様、もうお帰りですの??」
「シオン様、私達もご一緒によろしくて?」
「シオン様、「シオン様!「シオン様」」」
ああ・・・うるせぇ
どうしていつもこうなんだ
学校の授業が終わって廊下に出ると毎日の様に女達が寄って集って俺の帰り道を阻止する。
朝もそうだ。
ああ・・・めんどくせぇ
「ごめんね、みんなまた今度帰ろうね。今日は急がないといけないんだ。」
「そうなのね・・・」
「ならしょうがないわ・・・」
女達に向かって笑顔を向けるとすぐに女達は立ち去った。
本当に邪魔。
俺は女達が完全に立ち去ったのを確認すると笑顔を消し、学校を後にした。
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