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俺の家はあるビルの最上階にある。
カードキーをさして中に入る。
「ただいま」
誰もいない空間に俺の声だけが響いた。
今日も1日平凡だった。
いつもと同じ風景・同じ言葉・同じ態度。
無限ループしているのではないかと思うほど毎日が一緒。
だからといってスリルを求めるわけでもない。
平凡が一番なのかもしれないな。
上着を脱いでリビングにある黒いソファにダイブした。
「ふぅ・・・」
まだ外出までに時間があるな・・・
なんでこんな普通の高校生がこんなビルの最上階で一人暮らししているのかと言うと簡単な話だ。
俺はー
ガッシャーーンーーー。
「なっなんだ!?」
ガラスの割れる音がベランダから聞こえてきた。
ベランダのガラスが割れたのか?
泥棒?
・・・いや、でもここは最上階で普通の人じゃここにはこれない。
ヴァンパイア?
・・・それもないな、ここには強い結界が貼ってあるから近寄ることもできないはず。
じゃあ一体なんなんだ。
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