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siby紅
ああ・・・葵達の所から逃げるように外に出てしまった。
只今の時刻は21時。
外出届けも出してないし寮長怒ってるだろうな・・・。
暗い中色々なお店の光でキラキラと輝く街中。
俺はそんな事を考えながらフラフラと歩いていた。
今日、食堂で何であんなにキレたのか正直俺自身もよく分かっていない。
ただ・・・
咲闇
という人物がすごいとみんな口々に言うからそれほどすごくかっこよくて強くて頼れる人なんだと俺の中で勝手に思い込んでいた。
けれど実際、本物は学園一の嫌われ者で。
弱そうで。少しの力で折れてしまいそうで。
壊れてしまいそうで。
・・・あいつのどこが強いんだ。
なんでみんなあんな奴を尊敬しているのか俺には分からない。
紅「・・・・・・なんでだよ・・・・・・クソッ!」
キラキラした街中の路地裏に入って腰をおろした。
紅「ここ、キラキラ輝く街中と暗くなにも見えない路地裏の境目だな・・・」
光と影
葵と俺みたい。
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