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「勇希、まさかの事態になったな…」
ほら、やっぱり。
この様子だと、賢人も事前に知らされていない感じだな。
「うん…とりあえず、上がって…?」
「お邪魔しまぁす…」
ここで立ち話もどうかと思った俺は、賢人を上がらせることにした。
俺と賢人はリビングのソファーに腰掛け、食卓に置いてあった置き手紙を賢人に見せた。
「朝起きたらこんなのが置いてあってさ」
「えっと……『お母さんとお父さんは、百合子さんと隆也さんと一緒に旅行行ってきまーす!』……。
ははぁ……随分と嬉しそうな文章だな」
「だよな……てか当日に手紙で知らせるってどうよ」
俺と賢人は、苦笑いを浮かべるしかなかった。
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