最近のふたり

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賢人はおもむろに片手で俺の頬を撫でる。 う、わあぁ…。 めっちゃ、めっちゃゾクッとしたよ、なんか。 別に悪い意味でじゃない。 ものすごくドキドキしちゃって、それでいて賢人の手は暖かくて……俺はもうどうにかなってしまいそうだった。 「…大好き」 賢人の唇が、俺の唇へとまた更にじわりと近づく。 多分、唇と唇の間は1センチもないはず。 キスされる……と思った俺はゆっくりと目を閉じる。 それと同時に俺の唇に暖かくて、優しい感触が伝わった。 じわり、じわりと温もりが唇から身体へと伝わるような気がした。 そしてすぐ自分の唇からその感触が消え、賢人が離したことに気がつく。 ゆっくりと目を開けると、賢人はまた至近距離で俺の顔を見つめていた。
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