最近のふたり

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「ねぇ、勇希」 「…何?」 「今日の夕飯、あなたの大好きなカレーよぉ~!」 カレーかぁ…。 確かに嬉しいなぁ…。 でも、俺は今素直に喜べる状態じゃなかった。 「…勇希?どうしたの?」 喜ぶ様子を見せなかった俺に、母さんが心配そうに声をかけてくる。 ここで顔に出しちゃあまずいな…。 心配してきた母さんに、俺は誤魔化すために無理に笑顔を作った。 「あ、なんでもない!考え事しちゃってたよー!カレーすげぇ嬉しい!!」 俺の笑顔を見て、そして俺の言葉を聞いて安心したのか母さんもニッコリと笑う。 「すぐ作るからね」 そう俺に言い残し、買い物袋を持ってキッチンへと向かっていった。
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