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「じゃあたくさん考えてください、俺のこと」
碧は和真の髪を撫でて、唇で触れた。
「…これ以上…か?」
ピクリと肩を震わせた和真は碧が触れた部分を手で押さえると上目遣いで尋ねてきた。
酔っているせいもあって、目尻がだいぶ赤く染まっている。
…なんてかわいい人なんだろう。
碧は緩んでしまいそうになる口元を指先で隠して、和真の問いに答えた。
「…そうですよ。答えが分かったら、もう一回キスしてください。今度は…素面で…確かめるためじゃなくて」
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