追うオトコ
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何度も違うと言っているのに、聡一郎はそれで済ますつもりはないようだった。 「憧れ、ですか?…碧さんどんな顔して彼のこと話してるか自覚ないですもんね」 和真の力になりたいと思った。 近づきたいと思った。 碧が和真に一瞬でも触れたいと思ってしまったその気持ちさえ、聡一郎には見透かされているようで碧は手のひらでマグカップをぎゅっと包み込んだ。
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