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痛む肩を押さえて、むくりと体を起こすとため息が出た。
聡一郎に煽られたせいなのか、とんでもない夢を見た。
肩の痛みが薄れてくると、今度は張り詰めた下肢が下着の中で弾けてしまいそうなほどになっていることに意識が集中した。
ここまで来ると、生理現象では済まされない。
明らかに、見ていた夢に忠実に反応していた。
「……マジか…」
がっくりと項垂れたが、自然に治まるのを待つのは無理そうで、碧はもう一度ため息をつくとゆっくりと立ち上がった。
スマホを見るとまだ朝の5時だった。
まだ起きるのには早いと思ったが、同時に和真さんはもう起きてるんだろうな…と当たり前のように和真のことを考えた。
「…くそ…聡さんのせいだ」
一人ごちると碧は着替えを片手に、浴室へと足を向けた。
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