一話 SVERUS・ONLINE ー光の剣ー

11/13
前へ
/13ページ
次へ
 全国的なニュースになるだけあって、ひとつひとつの演出が凝っている。  2Dの一般的なゲームで言うところの、ストーリー導入部分なのだろうか。  それにしても、この壮大なグラフィックを目の前に始めこそ驚きと感動で気にしていなかったけど僕、今空中にいるんだよね……  浮遊したままの体。 高所恐怖症の人じゃなくてもこれは怖い。  恐る恐る、自分の足元に目線を落とすとさっきまで僕の正面にあったゲームウィンドウが表示を変えた。 [始めに、冒険者様の情報をデータ化させて頂きます]  僕は足元に広がる光景を見なかったことにして、目線を元の場所に戻す。  女性の案内音声がゲームウィンドウの文字を読み上げると、新しいゲームウィンドウが左隣に現れた。  そこには、いくつかの項目があり、上から順に名前、容姿、職業、属性、言語の5項目がある。  僕は順番通りに設定していくことにした。 始めのこの設定していく感じ、すごい高まる。  ゲームが開始したら、早くユウタに電話して合流しなきゃ! 早くこの高まりを分かり合いたい。  
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加