一話 SVERUS・ONLINE ー光の剣ー

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 ありふれた日常ーー  西暦二〇二七年七月。 現代の技術は飛躍的に向上し、空を飛ぶ車も珍しくなくなってきた。  僕が十五歳の時に、世界的な技術革新が起こり、それから二年の月日が流れた。 「それではここで明日発売の世界初となる実体験型VRゲーム。 SVERUS・ONLINEの見どころを本日、お越し頂いたゲーム評論家の只野 敦司(タダノ アツシ)氏に聞いてみましょう!お願いします!」  何気なく見ていたテレビ番組から、元気のいいアナンサーの声が聞こえた。 「はい、ご紹介に預かりました、ゲーム評論家の只野 敦司と申します。 明日発売のSVERUS・ONLINEはなんと言っても、ゲームの中でモノに触った感触、匂いや味などの五感から伝わる全ての情報が実際に伝わると言ったところですね~。 ほかにもーー」  僕は気づいたら、只野さんの語るSVERUS・ONLINEに魅了されていた。  明日発売か。 そういえば、ユウタも買うって言ってたな。  僕は、同級生であり親友である神木 祐太(カミキ ユウタ)に電話して詳しく話を聞いてみることにした。  これが僕、篠崎 利人(シノザキ リヒト)の人生を変える事となった。  
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